新潟県の燕三条。ものづくりの救世主はバフ研磨

新潟県の燕三条には「バフ研磨」と呼ばれる仕事が存在し、代表的な組織としては磨き屋シンジケートがあります。バフ研磨とは、鏡のように反射させ美しいステンレスの表面に仕上げる技術のことをいいます。燕三条では、金属加工を観光産業として、スプーンなどの洋食器やタンブラーなどの器を日本のみならず世界に送り出していることでも知られています。

新潟県の燕三条、ものづくりの救世主はバフ研磨

バフ研磨における3つの技について紹介します。

■ものづくりの街として知られる燕三条

新潟県燕三条は、ものづくりの街としても知られています。日本の産業を支えていることからも、研磨や溶接に力を入れています。燕三条は、年間流水量が日本一を誇る信濃川と、中之川に囲まれており農業が難しい地形をしていました。そのため、職人を集めて金属産業を積極的に行い、ものづくりの街として名前を知られるようになりました。なかでも金物や洋食器作りが有名になり、世界的にも知られています。実際に、金属加工を行い製造する工場が、大小合わせて2,000軒前後あるなど技術力の高さも評価されています。

ものづくりの街として知られる燕三条

■バフ研磨とは

バフ研磨とは、表面を仕上げるための研磨方法になります。ステンレス、チタン、アルミなどの金属全般に使用できるので、素材を問わずに使えるのもポイントです。他にも、ガラスやプラスチックにもバプ研磨を加工することができます。

バフ研磨のバフとは、研磨するときに使う道具の名称のことをいいます。バフを使い表面を回転させながら当てて、表面を研磨していくのが特徴です。種類もさまざまで、数字の呼び名で区別されています。数字が大きくなるほどに表面が磨かれ、光沢感が出てきます。バフ研磨には表面を磨き鏡のような美しさを引き出すのはもちろん、加工するときについた傷やバリを除去してくれます。どの程度研磨するかどうかは、職人さんによっても変わってきます。

バフ研磨は、押し当てる程度や力加減によっても仕上がりに大きな差が出てきます。均一で美しい仕上がりにするためには、熟練した職人の技が欠かせません。

バプ研磨

■バフ研磨における3つの技

バフ研磨の種類は、バフで使用する「素材」と「研磨剤」を何であわせるかによっても決まってきます。バフ研磨における3つの技を紹介します。

布バフ

綿もしくは不織布などの柔らかい素材を使い、研磨していく方法になります。布バフは安定した仕上がりになること、研磨の仕上がりも美しいのも特徴です。荒研磨もしくは、仕上げ研磨の両方に使用できます。また、ウールを使用したバプ研磨もあり、傷がつきにくくムラにならない良さもあります。基本は仕上げに使われるものになります。

スポンジバフ

スポンジは素材が柔らかいので仕上げの研磨などに使われているものです。例えば、自転車の仕上げなどで使われることも多い方法です。目の粗さによっても超微粒子や中目・細目などに分類され、研磨力は小さく傷がつきにくい仕様になります。スポンジの粗さによっても、使われる工程が変わってきます。

麻バフ

粗研磨などに使われているバフです。綿布との間に隙間を作ったものになり、空気の通り道を作っています。熱に弱い素材にも使えるのでメッキを行う前の中研磨などに使われること、鉄や非金属を研磨するときに使われます。

 

■まとめ

燕市の燕三条ではバフ研磨を使って金属を美しく仕上げる技術があります。今までは薄すぎるとバフ研磨ができないと言われていましたが、高い技術を持つようになり今まで以上に研磨の範囲が広がっています。また、バプ研磨といっても使っているバフや研磨剤によっても使うシーンが変わってくるため、研磨する対象にあったものを選びましょう。燕三条ならではの高い技術を、実感しつつ職人ならではの美しい仕上がりを実感してください。

バプ研磨における3つの技